昔々第31回
FC会報誌「C.K.Press」(1997年~)でインタビュー掲載したものを、 月に1度連載します。
ドキュメンタリーでお届けしています。
よもやの飼い犬に噛まれてしまったチャックさん。これからのLadyBugをどう立て直していくのでしょうか!? 世の中はバブルで六本木の様子も徐々に変化を見せてきました。お店も変わっていくのでしょうか!?
そんなこんなで東京に帰って来てからもギクシャクしてたのでしょうか!?「いやいやむしろ気が楽になってね。メンバーをどう扱って行ったら良いのかが見えてきたんだよ。」ってどんな感じになったんですか!? 「まあ新メンバーは親の顔がチラついて扱いに困ったけど、反面、自分も状態を作ろうというずるい考えも垣間見て穏便に仕事をこなそうなんて思っていたところもあるんだよね。」それはどういうことですか!? 「本音を言うと、仙台決戦で首脳陣が僕を選んでくれたので、ここでLadyBugを解体して心機一転で作り直すと言うのが良かったとは思うけど、そうなると営業が止まってしまうなんてことも考えちゃってね。」えっ、じゃあ何も変わらずに!? 「当面はね。でもやはり何も無かった事には出来ないので年長である源ちゃんに責任を取って辞めて貰う事にしたんだよ。但し3か月の猶予を与えてね。」でも次のメンバーは決まっていたんですか!? 「全然。こっちとしても準備期間だよね。でも仕事はちゃんとやってもらったよ。イベントを思いついちゃってさ。」そんな時にイベントって、一体どんなイベントだったんですか!? 「ちょうどこの時‘87年で“Sgt. Peppers…”の発売から20年。歌詞の一行目に’It was 20years ago today’とある。ね。」はい。「だからシャレで発売日の20年後のその日に特集を組んだのさ。そしたら世界のメディアが食い付いて『LadyBugが世界で初めてアルバム”Sgt.Pepper’s”の特集をやった!!』なんて報道されてちょいとニュースになったみたい。これが源ちゃん参加の最後のイベントになったって訳。その後彼はOldiesのバンドで長い事活躍することになったのさ。」それは良かったですね。
バブルの景気に付け込んでLadyBugのオリジナル・アルバム『It’s Like The Beatles』の制作に。おめでとうございまーす。
メンバーチェンジでバタバタしている中もアルバムの制作となったLadyBug。製作費はと言うと、当時タバコの『CAMEL』が何かとスポンサーっぽくキャメル色の例の保安官バッジの制服を仕立ててくれたりしてたのだそうですが、何と製作費を『CAMEL』が出してくれるとなり、ポリドールレコードからリリースする事になったのだそうです。「ね、だから当時の事務所やキャバーンの会社は一銭も出してないのよ。バブルだてぇのに。」ケチですね~。
レコーディングはと言うと、ちょうどその頃チャックさんの旧友がスタジオをオープンしたので最初のお客にという事になったそうです。
楽曲の方は殆どがチャックさんの曲なんですが、新メンバーに3曲ほど作ったらと声をかけ収録したそうです。何でまたそういう考えになるんですか!? 「またまたご両親に喜んで貰おうと思っちゃったのかなあ。しかも僕の曲を1曲歌わせようと提案したんだけどダメだった。」ダメだったってどういうことですか!? 恐れ多くも歌いたくないとでも言ったんですか!? 「いやね、覚えているだろうか、またしてもなんだけど、彼の3曲はとりあえず良いとして、僕の提案した曲の歌入れの時にミキサーエンジニアから『チャックさん、この歌まずいですよ。やめた方がいい。』と久々のダメ出し。確かに遊び心が入った曲なんで、そんなノリが必要な曲なんだけど聞けたもんじゃなかった。」そうですか、またですか。何と言うか、長年面倒見てきたのに残念ですね。「うん、悲しくなるよね。」
これぞプロのギタリスト加入。
待望のギタリストが決まり、そんなに長くはない準備期間から本番へ。そのギタリストはしっかりと音楽の勉強をしてきたミッキーというギタリスト。覚えも早く、歌も上手い。しかもイケメン。いう事無し、とはいかないのがこの世界。1,2か月は様子を見ていたが、どうも馴染んでこない。言い方が悪いが勝手に弾いている、と言う感じだったそうです。そこでチャックさんは厳しい事を言ったそうです。ここではビートルズの再現が必要な仕事で君の技量は必要ない、みたいなことを告げたそうです。ミッキーさんは後々までこの事を根に持っていたそうですよ。「そうらしい。でもねある時リハでミッキーに、ビートルズってこんな音だっけ!?って問いかけてみたんだよ。そしたら彼の答えは驚くことに『違います』だった。そこで僕は、んじゃビートルズのように弾こうと言ったんだ。」でミッキーさんはどうしたんですか!? 「驚いたね、翌日から彼のギターはビートルズの音になったんだよ。これって凄いよね。音楽的な知識があるのは分かっていたけど、この切り替えはさすがのプロだったね。」良いギタリストが加入してくれて良かったですね。「ミッキーは静かな男だったけど、そりゃあとっても頼もしかった。でもその事がかえってギクシャク感もあってね。」え、何でですか。演奏面は確実に源ちゃんの穴を埋めて更に歌も上手くて良かったんじゃないですか。「そりゃあそうだけど、しっかりと仕事をするプロと、何度もNGを出しても楽しい軽音部のサークルの人間が共存するのが難しかった。」
そうですね、なかなかまとめるのは大変ですね。さてレコードを出して売れ行きもまあまあな状態から今後のLadyBugはどうなって行くんでしょうか。次回もおっ楽しみにー!By Landbeat

左上真ん中が、ミッキー片山さん